ミラドライブログ

2018.10.16更新

ミラドライを研究するきっかけ

それは、2014年の夏に、後輩がミラドライというわきが治療器の効果を検証したいといってきたのが始まりです。

メーカーの方も一緒に来られて依頼されたので引き受けることにしました。

当時、ミラドライの知識がない私にとって

切らない治療器、

そんなのたいしたことないって思っていました。

それまで、電磁波の治療器というとRFを利用した美顔器のサーマクールが頭に浮かびました。

今でも根強い人気がある治療器ですが、やりすぎるとやけどを生じてしまうのです。

だからミラドライもやけどを連想しました。

しかも、治療部位に転写シートでマーキングするところがサーマクールとミラドライが重なり合い

あまりいいイメージは持てませんでした。

効果を検証するには病理組織をとって調べるに限る。

そんな折、病理組織を取ってみてという依頼があったのです。

 

そのとき、私の考えが一変しました。

肉眼所見(見た目)からして違うのです。

肉眼所見(見た目)

 

この検査をした人は、効果を比較するために、片方のワキだけミラドライ治療を受けてきました。

皮膚は両方のワキからとって調べました。

治療してない方の皮膚からも、同じように皮膚をとって調べたのです。

治療してない方の皮膚が右側の写真です。

黄色いのが皮下脂肪で、柔らかく、プリンとしています。

それに比べると左の写真は、見た目も固さも全く違います。

同じなのは、皮膚表面の構造です。

わきの皮膚の見た目は、両方とも同じ。

きれいで、正常で、キズなどの異常は全く見つけられません。

 

でも、中身は、とても厚く焼けた跡が残っています。

 

”こんなに変化が出るんだ!!”

電波を表面からあててるだけなのに、こんなにぶ厚く変性させられる器械なんだと、とても驚きました。

 

こんなにすごい器械なら、自分の体でいろいろと実験して調べてみよう!

と、研究魂に灯がともりました。

投稿者: 元昭和大学形成外科准教授・清水祐紀