ミラドライブログ

2019.08.07更新

こんにちは、プレシャスクリニックの清水です。

 

今回も、要望が多い、ミラドライ とビューホットについて違いを検証しましょう。

 

仕組みについて

ミラドライ は電子レンジと同じ仕組みの、マイクロ波を使っています。

マイクロ波っていっても、ありふれた電波です。
Wifiの電波も同じです。
出力が強くなると電子レンジのように、電波が当たっているところが熱くなります。
電波の性質から、水を多く含んでいるものが早く熱くなります。
汗の組織は・・・・・汗は水ですよね?
だから水を多く持っているのです。
皮膚にマイクロ波を当てた場合、マイクロ波で熱くなって焼けるのが汗の組織なのです。
だから、ミラドライ は汗の組織から焼けて、汗の組織が消滅します。
しかも、電子レンジと同じなので、電波が当たっている表面は熱くなりません。
試しに冷凍物を加熱してみてください。
表面は冷たいのに、中が熱くなっているのを体験できます。
電子レンジは中から熱くなるのです。
ということは、表面は熱くならない、イコール、皮膚はやけどを起こさない→汗の組織だけ焼けるということなのです。
だから、汗の治療にはもってこいの治療機なのです。

ビューホットは電気を使って焼く方法です。

テクノロジーは、昔からある電気分解法です。
むかし、永久脱毛の方法は、一本一本、毛穴に針を刺して毛根を焼いていたのです。
電気を流して焼く方法です。
わきの脱毛を行っていると、ワキガの症状が改善されてくることが経験的にわかりました。
毛根と同じ位置にアポクリンが多く存在しているからです。
毛根と一緒にアポクリンが焼けてしまうのです。
これを、ワキガの治療だけに使うのが電気分解法といわれる方法です。
一本一本刺して焼いていくのは大変です。
時間も労力も必要です。
これをまとめてできるようになれば・・・・・・
それがビューホットです。

では、どちらの方が効果的なのでしょうか?

両方とも焼いて組織をこわすのですが、調理に例えて説明するとわかりやすいと思います。

ビューホットは強火で焼く方法です。
しかも、針を刺したところだけが焼けるイメージをつけられるでしょうか。
焼きムラが生じやすいと思います。
強く焼こうと思うと、火力を強くするので、やけどします。

ミラドライ は、まさしく、電子レンジの調理と一緒です。
中からじんわり焼けていきます。
焼きムラなくキレイに焼けます。
しかも、表面(皮膚)は焼けないのです。
私は、レベル5という最高出力で治療していますが、どんなに念入りに照射しても、皮膚のやけどが生じたことはありません。

難しいことでわかりにくかったと思いますが、
ミラドライ ほどキレイに汗の組織が焼ける治療器は他にありません。

投稿者: 元昭和大学形成外科准教授・清水祐紀