ミラドライブログ

2019.08.21更新

ビューホットとミラドライ 。

同じワキガ、腋窩多汗症治療器ですが中身は全くの別物

ビューホットは昔からあるテクノロジーのフラクショナルRF

ミラドライ は新しいテクノロジーのマイクロ波を利用しているものです

 

よく、同じ電磁波を利用していると、あたかも同じものと誤解するような説明がされているものもありますが、

電気もテレビの電波も、X線、光、レーザーもみんな電磁波です。

 

光と電波同じですか?

 

とっても簡単にいってしまうと、ビューホットは電気メス

ミラドライ は電子レンジ

両者とも光、レーザーではありません。

 

ビューホットは電気メスと同じ原理で組織を焼くので、針を刺して電気を流します。

だから、針穴ができるし、キズができます。

 

ミラドライ は電子レンジですからキズはできません。

電子レンジと同じマイクロ波が当たっているだけです。

マイクロ波は我々のとっても身近に存在し、日常使っている電波、Wifiの電波と同じです。

この出力がとっても強くなると電子レンジと同じで加熱できます。

これ以上の解説は難しくなっていくので、皮膚に電子レンジが当たっていると思っていただいてもいいのですが。。。

そんなこと危なくて想像できない・・・ですよね!

ですが、電子レンジの作用の仕方・・・・表面は加熱されません。

中から加熱されます。

ですから、人体の表面=皮膚は熱くならずに、皮膚の下にある汗の組織だけ加熱され破壊されるのです。

だから、キズはできません。

これ、電子レンジで固まりの冷凍食品、例えばお好み焼きとかたい焼きとかを加熱して途中で確認できます。

表面は冷たいけど、中は熱くなっているのを体験できます。

 

ちょっと難しいことを書きすぎたかもしれないので、もっと簡単なところで比較してみましょう。

 

治療後の毛の 脱毛効果 についてです。

医学文献で検証しました。

 

ビューホットの文献は”形成外科 2016年増刊号”に掲載されている

"(6)フラクショナルRF(ビューホット)ー汗腺破壊ー”

から引用しています。

 

この論文の中で長所の一つとして

”また,脱毛が生じないということも,男性患者や外陰部での使用には利点である。”

とあります。

 

私は形成外科医でしたから、わきがの手術、剪除法もたくさん行なってきました。

手術はアポクリン腺の組織を削り取ってくるのですが、その時に、毛根も同じところにあるので、毛根も一緒に削り取られます。

手術後の治療効果の判定の一つとして、毛の生え具合も指標になります。

脱毛効果が強く認められれば確実に汗腺が切除された証明になるので、毛が生えてこなければ良い手術が行われた証明にもなるのです。

 

ということは、

あまりビューホットは効果がないということです。

 

ミラドライ では私の経験からも減耗効果に優れているので、

ミラドライ はとても効果がある。

ということになります。

 

次回は禁断の論文の間違いを解明。病理組織について検証します。

投稿者: 元昭和大学形成外科准教授・清水祐紀