多汗症について

多汗症とは?

必要以上に汗をかいて、運動もしていないのに汗が浮き出てきてしまう状態をいいます。汗をかくということは病気ではないし、生理的なことで、寝ているときにも汗はかいています。でも、それが必要以上に多いと、服が濡れたりとか、汗がしたたり落ちたりしてかっこわるいので気になってしまいます。また、湿った衣類が臭くなってくるのと同じ理屈で、湿った状態は雑菌が繁殖しやすいので変な臭いの原因にもなります。

多汗症の原因

汗の細胞は体温の調節のために働くので、運動すれば汗をかくのは至極当然なことですが、汗の細胞が多い、脇の下・手のひら・足の裏などはちょっとしたことで汗がにじみやすいところでもあります。また、精神性発汗といって、緊張したときとか、精神的なストレスで汗をかくこともあります。まさに“手に汗を握る”状態です。

わきがと多汗症の関係

ワキガと多汗症の関係はありません。原因となっている汗の細胞の種類が違うからです。ワキガの人が汗をかきやすいことは無いし、汗をかきやすい人がワキガでもありません。

予防の方法

多汗症の陰に本当の病気が隠れていることがありますので、全身に汗がかきやすくなったときは医師に相談する方が良いでしょう。部分的な汗をかかなくすることは難しいので、とても気になっている方は治療が必要になります。

多汗症の治療方法

制汗剤の使用やボツリヌス毒素療法(ボトックス)が効果的です。また、交感神経ブロックなどの治療もあります。脇汗が気になる方はワキガの治療を行うことによって汗の量も減らすことが出来ます。